サッカークラブ収入ランキングトップ20・フットボール・マネーリーグ2016 | サッカービジネス レポートファイル

アメリカの国際監査法人『デロイト』が毎年公表してるサッカークラブの収入長者番付「フットボール・マネーリーグ」の2016年版(2014-15シーズン)の検証シリーズです。以下が2016年版にランクインした20クラブとなります。

 

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http://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/global/Documents/Audit/deloitte-uk-sport-football-money-league-2016.pdf

 

1位レアル・マドリー(ESP):750億円 [1位/741億円]

2位FCバルセロナ(ESP):729億円 [4位/654億円]

3位マンチェスター・ユナイテッド(ENG):675億円 [2位/699億円]

4位パリ・サンジェルマン(FRA):625億円 [5位/640億円]

5位バイエルン・ミュンヘン(GER):616億円 [3位/658億円]

6位マンチェスター・シティ(ENG):602億円 [6位/559億円]

7位アーセナル(ENG):566億円 [8位/485億円]

8位チェルシー(ENG):546億円 [7位/523億円]

9位リヴァプール(ENG):509億円 [9位/413億円]

10位ユヴェントス(ITA):421億円 [10位/377億円]

11位ボルシア・ドルトムンド(GER):364億円 [11位/353億円]

12位トッテナム・ホットスパー(ENG):335億円 [13位/291億円]

13位シャルケ04(GER):286億円 [14位/288億円]

14位ACミラン(ITA):259億円 [12位/337億円]

15位アトレティコ・マドリー(ESP)243億円 [15位/229億円]

16位ASローマ(ITA):235億円 [ランク外/参考・171億円]

17位ニューカッスル・ユナイテッド(ENG):220億円 [19位/209億円]

18位エバートン(ENG):215億円 [20位/195億円]

19位インテル・ミラノ(ITA):214億円 [17位/221億円]

20位ウエストハム・ユナイテッド(ENG):209億円 [ランク外/参考・188億円]

 

※ESP=スペイン、ENG=イングランド、GER=ドイツ、ITA=イタリア、FRA=フランス

※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2016年・1月時点の平均1€=約130円で換算。

 

■放映権料の恩恵を受けるプレミアリーグの最多数化

2016年版は2015年と比較すると順位の変動が目立ったランキングとなりました。ランクダウンでは上位から辿るとマンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンヘンがダウンし、またACミランとインテル・ミラノといったセリエAを象徴する2クラブが成績不振による影響により大きくダウンしたことが特徴です。

逆にランクアップを見ると前回はランク外だったASローマが16位にランクインを果たしました。また前回ランクインしたニューカッスル・ユナイテッドとエバートンが2ランクアップを果たし、さらに前回はランク外で今回20位にランクインしたウエストハム・ユナイテッドが加わったことでプレミアリーグの主収入源となりつつあるテレビ放映権料の恩恵を今回も受ける結果となりました。

 

国別では、前回の8クラブから1クラブが増えたプレミアリーグの9クラブをはじめ、セリエA4クラブ、ブンデスリーガ3クラブ、リーガエスパニョーラ3クラブ、リーグアン1クラブと国別でもトップ20にランクインするクラブが5カ国に限定される傾向になっていることを表したといえます。

 

■収入でもリーグアンを独走するパリ・サンジェルマン

そして2016年版では唯一、リーグアンからランクインしたパリ・サンジェルマンから取り上げたいと思います。

※[]内は前年の順位および収入額、 内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

 

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4位パリ・サンジェルマン 625億円 [5位/640億円] チケット収入101億円、放映権料138億円、スポンサー料386億円

 

前回のランキングでは2014-15シーズンからファイナンシャルフェアプレー違反による制限を受けることへの影響を示唆しましたが、収入3部門の内訳ではチケット収入は前回の85億円から101億円に増額しましたが、クラブの主な収入源であるスポンサー収入は前回の442億円から386億円に下がったことは制限による影響があったものと思われます。そして前回より総収入はダウンしましたがランキングでは1ランクアップの4位という結果となりました。実力とともにリーグアンはパリ・サンジェルマンの独走状態は継続されていくでしょう。

 

次回は、さらに1クラブが加わり最多9クラブのランクインとなったイングランド・プレミアリーグです。

 

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