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J1・ガンバ大阪の新スタジアム『市立吹田サッカースタジアム』の竣工式(しゅんこうしき)がこのほど行われ、すでに公共施設として募金団体からホームタウンである吹田市に所有権が移されておりスタジアムの管理や運営はガンバ大阪が2063年3月まで担うことになります。

 

■日本初の寄付金を募って140億円で建設

市立吹田サッカースタジアムの敷地面積は9万平方メートルの6階建てで収容人数は4万人とされ、またVIP席は1,248席、車椅子席は414席といずれもJリーグの中でも最大規模を誇ります。

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そして、スタジアム建設に関しては大きく注目を集めたのが日本初となる企業や個人から寄付金を募る形で建設費の大半を捻出した総工費140億円で建設されたことです。それ以外にも市立吹田サッカースタジアムは独自の特徴を備えたスタジアムでもあったのです。

 

■あらゆる箇所に設けられた機能

スタジアム建設の担当者によれば3階フロアは仕切りが無く回遊可能となることで外周部分には多くの売店が並びますが反対側のスタンドにある売店にも行くことが可能となります。他にも芝の質を維持するためにピッチレベルには自然の風を取り入れる通風口を設けています。

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観客席を覆う屋根は、スタジアム本体との間に免震装置を設けることで地震時に屋根の揺れを減らして落下を防ぐとともに屋根を支える柱のスリム化にもつなげるなど大規模スタジアムとしては日本初となる屋根免震構造とし災害時には避難場所となる防災拠点としての機能も併せ持ちます。

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照明設備は全面LEDを備えたことでランニングコストや営繕費用を抑えることができ、試合中の演出もこれまでとは違ったものが可能になるとしています。

 

■スタジアム建設を検討するクラブの見本に

そしてサッカー観戦で最も重要とされる「見やすさ」については、観客席とピッチとの距離は同規模の『埼玉スタジアム2002』と比較してもスタジアムとしては国内で最も近い7メートルで、最前列とピッチレベルの高低差も1・5メートルと目の前で選手の白熱したプレーを観ることが可能であり、ベンチがスタンドの一部に組み込まれていることで観客の視界を遮らないような工夫が凝らされています。

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欧州各国主要リーグのスタジアムと比較しても遜色のないサッカー専用スタジアムが日本で誕生したのは総額約140億円の費用を寄付金を募って建設したことに尽きます。

寄付金を募って建設したスタジアムを吹田市に所有権を譲渡したことによってガンバ大阪は固定資産税などの支出を抑えてスタジアムの管理と運営を可能にしたのです。

先ごろ計画を白紙撤回した新国立競技場建設の計画見直しの参考に市立吹田サッカースタジアムの設計図などを入手したことが明らかになったことでも、スタジアム建設を検討するJリーグクラブおよびホームタウンにとって市立吹田サッカースタジアムは「新たなスタジアム建設」のモデルケースになっていくと思われます。

 

 

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