イギリスの通信社『ロイター通信』が10日にチェルシーのホームスタジアム「スタンフォード・ブリッジ」で開催された、サッカー界やビジネス界のリーダーが一堂に集る『リーダーズ・イン・フットボール』に出席したユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長が「セリエAはもはやスター選手の眼中にない」と危機感を募らせていることを報じました。

 

ロイター通信によるとアニェッリ会長は「10年、15年ほど前、セリエAはすべてのサッカー選手にとっての夢だった。すべてのトップ選手が目指す場所だった。私が少年時代にここイングランドで学んでいたころは、セリエАの試合が生放送されていたものだ。イングランドのリーグは現在のようなものではなかったんだ」とかつてのセリエАを振り返ります。

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そうしたうえ、「ドイツリーグは現在、ここ10年で築き上げたものを土台に、躍進を続けている。スペインリーグには独特な環境があり、レアル・マドリーとバルセロナという世界に名だたるブランド力を備えて成功した2クラブの存在がある。フランスは海外資本の恩恵を受けている」と分析し、「この先2、3年後我々はどうなっているか。ポール・ポグバのような選手を引き留められるだろうか。私は、こういう選手を慰留できるだけの経済力は我々にはないと思う。ミランを見れば分かる。彼らはズラタン・イブラヒモヴィッチを手放さなければならなかった。我々にはもっと強い経済力が必要だ」とコメント。

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アニェッリ会長がいかに現在のセリエАに危機感を感じているのかが伺えます。そのコメント通りにプレミアリーグやブンデスリーガと比較した場合に明らかな差をつけられているのが観客動員数です。セリエAが再び欧州トップクラスに踊り出るには観客動員増が重要なポイントになるでしょう。

 

アニェッリ会長も「我々はイタリアを立て直す必要がある。スタジアムに目を向けなければならない。それがチケット販売や収益増加などの違いを生み出すんだ。それこそが我々が最も必要としている改革であり、それがTV放映権料にも繋がる。満員のスタジアムでよい試合を披露すれば、それが放映権料収入増加の道となり、スタート地点に立てる」と持論を述べており、実際にユヴェントスは2011-12シーズンよりクラブが所有するサッカー専用の『ユヴェントス・スタジアム』で大きな集客効果を挙げています。

しかしセリエAでは、ほとんどのクラブが自治体所有のしかも大半が老朽化が進行したスタジアムを借用しており、その現状を改善するべきだとアニェッリ会長は主張しています。

アーセナルの『エミレーツスタジアム』のようにスタジアム内に会員制バーやレストランなどを備え、スタジアムをテーマパーク化することによりアーセナルは観客動員増に繋げましたが、セリエА復権にはファンやサポーターがスタジアムに足を運びたくなるようなクラブ所有の魅力あるスタジアム建設を優先するべきなのでしょう。

 

 

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