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日本のクラブに活躍の場を求めてやってきた外国籍選手にとってプライベートや精神的な面でサポートしてるれる心強い存在が『通訳』です。

 

通訳というと辞書などに載っている言葉を翻訳しそれを伝えるだけのイメージを持たれるかもしれませんが、通訳にとって最も必要なことは「日本と通訳する選手の国」双方の文化を理解することです。

双方の文化を理解することにより、それぞれの表現を伝えることが可能となります。それに加えてサッカーの場合には、サッカーに関する知識または経験も必要となるのです。

そのことを証明する人物が、日本代表監督・アルベルト・ザッケローニの通訳を務める矢野大輔氏です。

 

矢野氏は15歳でイタリアにサッカー留学してトリノの下部組織でプレーした経験を持ち、その後イタリアのマネジメント会社に入ったことで通訳のキャリアを開始することになり、2006年当時、ザッケローニが監督だったセリエA・トリノに移籍した元日本代表・FW大黒将志の通訳を務めます。

矢野氏の通訳は監督の意図することを的確に訳して選手に伝え、時には自信の判断で分かりやすい表現で伝えるなどイタリアの文化とサッカーを熟知しているからこそ、監督と選手のコミュニケーションを円滑にすることが可能となるのです。

 

そして、サッカー界で通訳から監督となった人物といえば「ジョゼ・モウリーニョ」でしょう。

 

モウリーニョは、サッカー選手を志していましたが故障によりすぐに選手生活に見切りをつけたことでプロのキャリアはなく、その後は指導者の道を目指して語学を学び、ボビー・ロブソンがスポルティング・リスボンの監督就任と共に通訳としてスタッフ入りします。

それ以降ロブソンの信頼を得てポルト、バルセロナといったクラブを渡り歩き2000-01シーズンにベンフィカの監督に就任し監督のキャリアをスタートさせます。

そしてモウリーニョの評価を上げることになった2003-04シーズンに監督を務めていたポルトでチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げ、その後チェルシー、インテル・ミラノ、レアル・マドリーなど名門クラブの監督となり、通訳から監督になった先駆者の地位を築いたといっても過言ではありません。

日本でも三浦俊也氏などサッカー経験の無い監督経験者もいますが、日本サッカーからもモウリーニョのような通訳から監督になる人材が現れる可能性は決してゼロではありません。

 

※参考文献『愛するサッカーを仕事にする本』(アスペクト)

 

 

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