サッカークラブの強化部に求められるのがその言葉の意味の通り「クラブを強化すること」であり、その業務を行うのが『スカウト』です。

 

スカウトは一般的に最もよく聞き、知られるサッカークラブの仕事だと思われます。その業務内容は選手のスカウティング・監督の招へい・下部組織の育成までと、あくまで裏方ではあるものクラブの成績に直接関わることにより、クラブの命運を握っていることになる業務です。

具体的には「トップチームを強くする」というテーマをもとにして、監督やコーチを選ぶ場合には選ぶだけではなく、どのくらいの人数にして何処に配置するかまで行い、どのような選手をどのくらいの規模までにするのかなど、その時に応じてクラブの理想とする組織作りを目指します。

 

また、スカウトになるには選手経験で培ったサッカーを見る確かな目と分析力によるスカウティング能力が必要不可欠ですが、それ以外にも必要なのがコニュニケーション能力です。

それを物語るのが現・清水エスパルス強化部スカウトの現役時代も清水でプレーした興津大三氏が、現日本代表・FW岡崎慎司(マインツ)と契約するまでの経緯です。

興津氏は、滝川第二高時代の岡崎に注目し、獲得を推し進めるも強化部の岡崎に対する評価は低く反対されていました。それでも興津氏は獲得することを説得し、興津氏自身も誰よりも早く滝川第二高を何度も訪問して岡崎本人や滝川第二高サッカー部監督とコニュニケーションを図りました。

後からヴィッセル神戸からのスカウトもありましたが、岡崎は何処よりも早く声を掛けられたことや興津氏の自分に対する接し方に誠意を感じ、その結果清水と契約することになります。

スカウトには、スカウティング能力だけではなく選手本人および指導者、家族に対する信頼関係を構築する能力も必要不可欠になります。

 

※参考文献『愛するサッカーを仕事にする本』(アスペクト)

 

 

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