サッカーアジア | サッカービジネス レポートファイル - Part 2のブログ記事

週刊誌「SPA!」6/19号に前日本代表監督・岡田武史氏が監督に就任したことで日本でも注目された「中国スーパーリーグ」に関する日本では報道されていない中国サッカーリーグの現状が掲載されていました。

 

記事によれば最近では上海申花が元フランス代表FW・アネルカを年棒11億円で獲得し、コートジボアール代表FW・ドログバに年棒13億円でオファーを出したり、広州恒大が元イタリア代表監督のリッピを年棒10億円で契約するなど大型契約が目立ちます。

しかし実際に上海申花は赤字経営に陥っており老朽化したスタジアムに改修も放置されているそうです。その他のチームも有名外国人選手に多額の資金をつぎ込んでいるがほとんどのチームは赤字経営とのこと。

理由は主に2つあり、その1つはチケット収入の低迷です。原因としてクラブのオーナー企業や取引先企業がチケットを買い取らされて、事実上無料で配られているそうです。また中国代表がすでにブラジルW杯予選を敗退するなど中国国内で失望と批判にさらされて、それもファンがスタジアムに足を遠のかせている原因のようです。

もうひとつの理由として採算度外視の経営を続けているのは中国スーパーリーグ16クラブのうち13クラブのオーナー企業が不動産業で不動産取得のため政府高官とその家族をスタジアムに招待して便意を図ってもらうことにサッカーを接待の道具にしていると地元紙が指摘しています。

 

今後は中国政府が国家予算を組み中国スーパーリーグを改革する期待をする人もいますが、私が感じるのは人材育成を無視しているように思えます、そこの意識を変えていかないと中国サッカーは衰退していくだけでしょう。

 

 

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