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フットボール・マネーリーグ2016(2014-15シーズン)の検証2回目は20クラブの中9クラブがランク入りしたイングランド・プレミアリーグです。

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■前回よりさらに1クラブが加わり最多9クラブに

※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2016年・1月時点の平均1€=約130円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

 

3位マンチェスター・ユナイテッド 675億円 [2位/699億円] チケット収入148億円、放映権料184億円、スポンサー料343億円

6位マンチェスター・シティ 602億円 [6位/559億円] チケット収入74億円、放映権料231億円、スポンサー料297億円

7位アーセナル 566億円 [8位/485億円] チケット収入172億円、放映権料218億円、スポンサー料176億円

8位チェルシー 546億円 [7位/523億円] チケット収入122億円、放映権料231億円、スポンサー料193億円

9位リヴァプール 509億円 [9位/413億円] チケット収入98億円、放映権料212億円、スポンサー料199億円

12位トッテナム・ホットスパー 335億円 [13位/291億円] チケット収入70億円、放映権料163億円、スポンサー料102億円

17位ニューカッスル・ユナイテッド 220億円 [19位/209億円] チケット収入45億円、放映権料131億円、スポンサー料44億円

18位エバートン 215億円 [20位/195億円] チケット収入32億円、放映権料148億円、スポンサー料35億円

20位ウエストハム・ユナイテッド 209億円 [ランク外/参考・188億円] チケット収入34億円、放映権料135億円、スポンサー料40億円

 

■最多ランクインも全体的に大きな変動は見られず

前回の2位から今回3位と1ランクダウンしたマンチェスター・ユナイテッドですが2013-14シーズンにリーグ優勝とチャンピオンズリーグ出場権を逃したことで2014-15シーズンは国内リーグおよびカップ戦のみとなったシーズンになりました。その影響にあったとみられるのがチケット収入と放映権料が減収になったもの前回に特に大幅増となったスポンサー料は今回もさらに増収となりブランド力の高さを示したものといえます。また同じマンチェスターをホームとするマンチェスター・シティは順位は前回と同じ6位となりチケット収入は若干ダウンしましたが放映権料とスポンサー料は増収に繋げました。

 

また、ランキングでも「ロンドンダービー」を繰り広げるチェルシーとアーセナルは前回の順位と入れ変わる順位となり順位変動の要因となったスポンサー料をアーセナルは増収したことでチェルシーを抜きましたが、それ以外の部門で大きな変動は両クラブともに無かったランキングとなりました。そして久々のチャンピオンズリーグ出場を果たしたリヴァプールは3部門ともに収入増となるも順位は前回と同じ9位に。

前回より、またひとつ順位を上げた12位のトッテナム・ホットスパーは目立った成績を残せなかったシーズンでしたがスポンサー料を大きく増収したことがランクアップに繋がったと思われます。さらに前回ランクインを果たしたニューカッスル・ユナイテッドとエバートンはともに2ランクアップを果たしたもの放映権料以外は大きな変動は見られず、2015-16シーズンのプレミアリーグで降格となったニューカッスル・ユナイテッドに関しては次回のランキングに影響を及ぼすことになる可能性があります。

 

■独自の運営展開を開始したウエストハム

そしてプレミアリーグの最多ランクイン数を伸ばす9クラブ目となった20位にランクインしたしたウエストハム・ユナイテッドをクローズアップします。

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今回のランキングでは放映権料以外には高収入額とは言えませんが2015-16シーズンのプレミアリーグは7位と躍進を果たしました。そして2016-17シーズンからはウェスト・ハムは本拠地を『アプトン・パーク』から2012年のロンドン五輪のメイン会場だった『オリンピックスタジアムに』移すことになりますが、2016年5月に来シーズンのシーズンチケットを販売した5,2000枚が完売したことが発表されたことで今後チケット収入が増収したいくことが予想されます。

またウェスト・ハムは同じく2016年5月にプレミアリーグのクラブとして史上初めて「プロゲーマー」と契約を結んだことを発表し、契約を結んだショーン・アレン氏はサッカーゲーム「FIFA」で知られる「eSPORTS」の選手で2016年FIFAインタラクティブワールドカップで準優勝という成績を収めており、今後は背番号50番のウェスト・ハムのユニフォームを着用して大会に挑むことになるとしています。

 

こうした話題性のある取り組みによってマーケティング面での増収に繋がる可能性を秘めていることでも次回のランキングでは、さらにランクアップするかもしれません。

 

次回はドイツ・ブンデスリーガです。

 

 

アメリカの国際監査法人『デロイト』が毎年公表してるサッカークラブの収入長者番付「フットボール・マネーリーグ」の2016年版(2014-15シーズン)の検証シリーズです。以下が2016年版にランクインした20クラブとなります。

 

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http://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/global/Documents/Audit/deloitte-uk-sport-football-money-league-2016.pdf

 

1位レアル・マドリー(ESP):750億円 [1位/741億円]

2位FCバルセロナ(ESP):729億円 [4位/654億円]

3位マンチェスター・ユナイテッド(ENG):675億円 [2位/699億円]

4位パリ・サンジェルマン(FRA):625億円 [5位/640億円]

5位バイエルン・ミュンヘン(GER):616億円 [3位/658億円]

6位マンチェスター・シティ(ENG):602億円 [6位/559億円]

7位アーセナル(ENG):566億円 [8位/485億円]

8位チェルシー(ENG):546億円 [7位/523億円]

9位リヴァプール(ENG):509億円 [9位/413億円]

10位ユヴェントス(ITA):421億円 [10位/377億円]

11位ボルシア・ドルトムンド(GER):364億円 [11位/353億円]

12位トッテナム・ホットスパー(ENG):335億円 [13位/291億円]

13位シャルケ04(GER):286億円 [14位/288億円]

14位ACミラン(ITA):259億円 [12位/337億円]

15位アトレティコ・マドリー(ESP)243億円 [15位/229億円]

16位ASローマ(ITA):235億円 [ランク外/参考・171億円]

17位ニューカッスル・ユナイテッド(ENG):220億円 [19位/209億円]

18位エバートン(ENG):215億円 [20位/195億円]

19位インテル・ミラノ(ITA):214億円 [17位/221億円]

20位ウエストハム・ユナイテッド(ENG):209億円 [ランク外/参考・188億円]

 

※ESP=スペイン、ENG=イングランド、GER=ドイツ、ITA=イタリア、FRA=フランス

※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2016年・1月時点の平均1€=約130円で換算。

 

■放映権料の恩恵を受けるプレミアリーグの最多数化

2016年版は2015年と比較すると順位の変動が目立ったランキングとなりました。ランクダウンでは上位から辿るとマンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンヘンがダウンし、またACミランとインテル・ミラノといったセリエAを象徴する2クラブが成績不振による影響により大きくダウンしたことが特徴です。

逆にランクアップを見ると前回はランク外だったASローマが16位にランクインを果たしました。また前回ランクインしたニューカッスル・ユナイテッドとエバートンが2ランクアップを果たし、さらに前回はランク外で今回20位にランクインしたウエストハム・ユナイテッドが加わったことでプレミアリーグの主収入源となりつつあるテレビ放映権料の恩恵を今回も受ける結果となりました。

 

国別では、前回の8クラブから1クラブが増えたプレミアリーグの9クラブをはじめ、セリエA4クラブ、ブンデスリーガ3クラブ、リーガエスパニョーラ3クラブ、リーグアン1クラブと国別でもトップ20にランクインするクラブが5カ国に限定される傾向になっていることを表したといえます。

 

■収入でもリーグアンを独走するパリ・サンジェルマン

そして2016年版では唯一、リーグアンからランクインしたパリ・サンジェルマンから取り上げたいと思います。

※[]内は前年の順位および収入額、 内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

 

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4位パリ・サンジェルマン 625億円 [5位/640億円] チケット収入101億円、放映権料138億円、スポンサー料386億円

 

前回のランキングでは2014-15シーズンからファイナンシャルフェアプレー違反による制限を受けることへの影響を示唆しましたが、収入3部門の内訳ではチケット収入は前回の85億円から101億円に増額しましたが、クラブの主な収入源であるスポンサー収入は前回の442億円から386億円に下がったことは制限による影響があったものと思われます。そして前回より総収入はダウンしましたがランキングでは1ランクアップの4位という結果となりました。実力とともにリーグアンはパリ・サンジェルマンの独走状態は継続されていくでしょう。

 

次回は、さらに1クラブが加わり最多9クラブのランクインとなったイングランド・プレミアリーグです。

 

フットボール・マネーリーグ2015(2013-14シーズン)の検証5回目は20クラブのうち3クラブがランクインしたスペイン・リーガエスパニョーラです。

 

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■5ランクアップしたアトレティコ・マドリー

※[]内は前年の順位および収入額、 レートは2015年・2月時点の1€=約135円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

1位レアル・マドリー 741億円 [1位/725億円] チケット収入154億円、放映権料275億円、スポンサー料312億円

4位FCバルセロナ 654億円 [2位/675億円] チケット収入159億円、放映権料245億円、スポンサー料250億円

15位アトレティコ・マドリー 229億円 [20位/168億円] チケット収入44億円、放映権料130億円、スポンサー料55億

 

■10年連続トップと無冠の影響によるランクダウン

今回の『フットボール・マネーリーグ2015』を含めて10年連続でトップになったのはレアル・マドリーでした。レアル・マドリーは3部門共に収入増となり2013-14シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したことも好影響を与えたと思われます。

2014-15シーズンは無冠で終えましたが、その影響も無いほど安定した収入を得られていくことでトップの座は安泰でしょう。

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そして、前回のフットボールマネーリーグ2014・リーガエスパニョーラで2013-14シーズンを無冠で終えたバルセロナと2冠を達成したバイエルン・ミュンヘンとの総収入差額が72億円余りの僅差だったことによって『フットボールマネーリーグ2015』では順位に変動が起きるかもしれませんと触れましたが、実際にバルセロナは前回の2位からマンチェスター・ユナイテッドとバイエルン・ミュンヘンに抜かれて4位という順位になりました。

しかし2014-15シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したことによって次回は再びランクアップする可能性が濃厚です。

 

■予想されたランクアップ

前回20位のアトレティコ・マドリーについてもフットボールマネーリーグ2014・リーガエスパニョーラ2013-14シーズンをリーグ優勝およびチャンピオンズリーグ準優勝と好成績を残したことでフットボールマネーリーグ2015ではさらなるランクアップが予想されると記しましたが今回15位に躍進しました

収入3部門の内訳を前回と比較すると、好成績の影響によって放映権料が大幅増になったことがランクアップの要因でした。

 

■『フットボール・マネーリーグ2016』の展望

これで「フットボール・マネーリーグ」の2015年版の検証を終えます。来年の『フットボール・マネーリーグ2016』では、今回の『フットボール・マネーリーグ2015』にランクインしたニューカッスル・ユナイテッドやエバートンのような「ノーマーク」とされるクラブのランクインがあるかもしれません。

 

 

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