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フットボール・マネーリーグ2016(2014-15シーズン)の検証5回目は20クラブの中3クラブがランク入りしたスペイン・リーガエスパニョーラです。

 

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■再びワンツーフィニッシュに返り咲きのビッグ2

※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2016年・1月時点の平均1€=約130円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

 

1位レアル・マドリー 750億円 [1位/741億円] チケット収入170億円、放映権料259億円、スポンサー料321億円

2位FCバルセロナ 729億円 [4位/654億円] チケット収入153億円、放映権料259億円、スポンサー料317億円

15位アトレティコ・マドリー 243億円 [15位/229億円] チケット収入49億円、放映権料112億円、スポンサー料82億

 

■予想された「トップの座」と「CL制覇によるランクアップ」

11年連続トップとなったレアル・マドリー。3部門の収入を見ると放映権料は減収になったもの他の2部門ともに増収になったことでトップの座を維持し、2014-15シーズンは無冠で終えたシーズンでしたが前回の『フットボールマネーリーグ2015』ではトップの座は安泰であるとしたとおりの結果となりました。

そして前回の4位から2位にランクアップしたFCバルセロナは『フットボールマネーリーグ2015』で2014-15シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したことで再びランクアップが濃厚としたように再び2位に返り咲きました。

 

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3部門の収入ではチケット収入が前回より若干減収しましたが、それを補うことになった前回より67億円の増収のスポンサー料とともに微増となった放映権料によって再び2位ランクアップの要因になったといえます。

 

■収入増を狙うカギはビッグ2を脅かす存在になること

前回と同じ15位となったアトレティコ・マドリーに関しては、変動が無かった順位通り2014-15シーズンはシーズン開幕を告げるスーペル・コパではダービーのライバルであるレアル・マドリーを破り29年ぶりとなる2度目の優勝を果たしましたが、それ以外では前シーズンほどのインパクトは残せなかったシーズンとなりました

収入3部門の内訳では前回ランクアップの要因となった放映権料が減収となったもの前シーズンにチャンピオンズリーグ準優勝を成し遂げたことでスポンサー料が30億円ほど増収したことによって順位に影響を及ぼさなかったといえます

2015-16シーズンでは再びマドリーダービーとなったチャンピオンズリーグ決勝進出したことで収入増が予想されランキングも上がる可能性もあります。そして更なる収入増に繋げていくには常にビッグ2を脅かす存在になり続けていくことがポイントになるでしょう。

 

■『フットボール・マネーリーグ2017』の注目点は?

これにて「フットボール・マネーリーグ」の2016年版の検証を終えます。そして来年の『フットボール・マネーリーグ2017』では、2015-16シーズンのプレミアリーグで快進撃を続け初優勝を成し遂げたレスター・シティのランクインが確実視されることで何位にランクインするのかが注目されます。

 

 

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フットボール・マネーリーグ2016(2014-15シーズン)の検証4回目は20クラブ中4クラブがランク入りしたイタリア・セリエAです。

 

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■収入もリーグ成績と同様の勢力図

※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2016年・1月時点の平均1€=約130円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

 

10位ユヴェントス 421億円 [10位/377億円] チケット収入68億円、放映権料258億円、スポンサー料95億円

14位ACミラン 259億円 [12位/337億円] チケット収入30億円、放映権料103億円、スポンサー料126億円

16位ASローマ 235億円 [ランク外/参考・171億円] チケット収入41億円、放映権料148億円、スポンサー料46億円

19位インテル・ミラノ 214億円 [17位/221億円] チケット収入29億円、放映権料126億円、スポンサー料59億円

 

■横ばいのユヴェントスと長期低迷するミラノ2クラブとの格差

前回と同様10位にランクインしたユヴェントスはリーグ連続優勝と併せてチャンピオンズリーグでファイナルに進出を果たしたことによる放映権料収入が増額したものスポンサー料が前回より20億円ほど減額した結果大きな変動は見られないランキングとなりました。

 

2014-15シーズンの低迷によって更なるランクダウンになることが予想されると前回で予想されたランキングとなったのがACミランとインテル・ミラノです。ミラン、インテルともに前回よりもさらに2ランクダウンとなりました。

まず両クラブに共通するのがリーグ戦での低迷によってミランは放映権料、インテルはスポンサー料と前回よりも著しく減収によって大幅なランクダウンにつなったことでしょう。

これは言うまでもなく、これまでの長期にわたるチーム不振によるものですが2015-16シーズンを振り返るとミハイロビッチ監督解任後に失速したことでリーグ戦を7位で終えたミランに対し苦しみながらもリーグ戦を4位で終えたインテルと、次回の『フットボール・マネーリーグ2017』ではランキング自体に大きな変動は見られなくても収入内訳では差が出るかもしれません。

 

■2年振りにランクインしたローマ

そして今回のランキングには2年振りにASローマが16位にランクインしました。収入の内訳をみると放映権料が突出しており、これは2013-14シーズンと2014-15シーズンの連続でリーグ戦2位となったことでチャンピオンズリーグ出場権を得たことによる放映権料収入で増額したと思われます。

 

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あえて課題を挙げるとするなら2013-14シーズンから胸スポンサーが不在となっている状態が続いているように成績と反して「名門ローマ」のブランド復活には、まだ至っていないことを証明していると言えます。成績と共にブランディングを高める運営を行うことが必要になりそうです。

 

次回、検証シリーズはスペイン・リーガ・エスパニョーラです。

 

 

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フットボール・マネーリーグ2016(2014-15シーズン)の検証3回目は20クラブの中3クラブがランク入りしたドイツ・ブンデスリーガです。

 

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■3クラブともに前年同様の収入額

※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2016年・1月時点の平均1€=約130円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

 

5位バイエルン・ミュンヘン 616億円 [3位/658億円] チケット収入116億円、放映権料138億円、スポンサー料362億円

11位ボルシア・ドルトムンド(GER):364億円 [11位/353億円] チケット収入70億円、放映権料107億円、スポンサー料187億円

13位シャルケ04(GER):286億円 [14位/288億円] チケット収入52億円、放映権料94億円、スポンサー料140億円

 

■変化の無さは健全経営の証

前回から2ランクダウンとなったバイエルン・ミュンヘンに関しては内訳を比較すると前年よりスポンサー料が30億円ほど減収したことがランキングに影響を及ぼしたと見られます。

そしてボルシア・ドルトムンドは前年と同様にチケット収入と放映権料は大きな変化は見られませんでしたがスポンサー料については前シーズンからさらに20億円ほどの増収となり、また前回から1ランクアップしたシャルケは3部門ともほとんど変化が見られませんでした。

2ランクダウンとなったバイエルン・ミュンヘンを除く2クラブに共通するのは、共にランキングが示すように大きな変動がなかったことであり、悪く言えば「無難な運営」を行っているだけということになりますが、よく言えば“損失を最小限に抑えた健全経営”を行っていることを証明したと言えます。

 

■プレミアリーグを意識した新契約

今回のランキングでも「健全運営」を心がけていることを証明したブンデスリーガの3クラブということになりますが、それによって思うような収入増にも繋がっていない印象を受けます。しかし2016年6月9日にブンデスリーガを運営するDFL(ドイツフットボールリーグ)が、2017-18シーズンからのテレビ放映権料契約を向こう4シーズンで総額46億4,000万ユーロ(約5,330億円)となる新たに締結したことを発表しました。

 

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これは2013-14シーズンから結ばれている現行のものに比べると約1.85倍となることで変更点としては現在、ブンデスリーガ全試合を中継している大手メディア『Sky』がメインパートナーであることは変わらずに2017-18シーズン以降も務めることになりますが、新契約ではひつとにWebサービス会社『Amazon』がインターネットラジオでの中継を始め、もうひつとはブンデスリーガ1部の金曜開催試合(シーズン開幕戦とリーグ後半戦開幕戦を除く)、日曜開催の5試合、新たに導入される月曜開催の5試合、そして1部2部入れ替え戦などの放映権をスポーツ専門放送局『ユーロスポーツ』が獲得したことが大きな変更点となりました。

新たなテレビ放映権料契約結んだ裏側には、2014-15シーズン時のブンデスリーガのテレビ放映権料が8億3,000万ユーロ(約955億円)に対してイングランド・プレミアリーグは23億ユーロ(約2,645億円)と約2.7倍近くの差をつけられています。

収入面での欧州リーグトップを独走するプレミアリーグに追い付こうと、これまでの健全運営から攻勢を仕掛けたブンデスリーガの意気込みと言えるでしょう。しかし次回の『フットボールマネーリーグ2017(2015-16シーズン)』では今回と同様な結果になることが予想されますが、それ以降からは大きな変化が見られるかもしれません。

 

次回はイタリア・セリエAです。

 

 

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