» フランス・リーグアンのブログ記事

サッカーのウェブメディア『Goal.com』に2013年から100万ユーロ(約1億3,000万円)以上の高所得者に税率75%の『富裕税』を課す意向のフランス政府がリーグ・アン所属選手も例外ではないことを断言したとありました。

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この富裕税は、現フランス大統領のオランドが2012年の大統領選の公約として財政再建策のために富裕層に対する課税の強化に掲げていた政策になります。

サルコジ前大統領政権までの税制では、年収7万ユーロ(約900万円)以上の所得層を対象とした41%が最高税率でしたが、オランド大統領はこれを年収が15万ユーロ(約1,900万円)以上の富裕層は所得税率を45%に100万ユーロを超える層は75%にそれぞれ引き上げる方針を打ち出していました。

この政策に対し、フランスプロサッカー機構(LFP)はリーグ・アン所属選手を納税対象から外すよう要請していましが、フランスのスポーツ大臣フルネーロン女史はすべての高所得者が対象であることを強調したとのことです。

またフルネーロン女史は、フランス『レ・フィガロ』のインタビューで「現状の財政基盤を考えれば、サッカーバブルはいつ弾けてもおかしくはありません」と見解を示し「多くのクラブが選手に給与を払えない中で、あるクラブが1億ユーロ(約130億円)の移籍金を支払う」リーガエスパニョーラのようなモデルを追従してはならないと主張し、富裕税の正当性を主張しました。

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このフルネーロン女史の発言が意味することは、リーグ・アンに所属するほとんどの選手の所得が富裕税として摂取されることになり、特に高額年棒選手を有するパリ・サンジェルマンなどは今後の選手獲得に影響を及ぼすことは必至です。

これにより、リーグ・アンは岐路に立たされたことになります。

 

 

フットボール・マネーリーグ2013(2011-12シーズン)の検証シリーズ1回目はランクした20クラブのうち2クラブがランクインしたフランス・リーグアンです。

http://www.deloitte.com/assets/Dcom-UnitedKingdom/Local%20Assets/Documents/Industries/Sports%20Business%20Group/uk-sbg-football-money-league-2013.pdf

※[]内は前年度の順位、収入、 レートは2月時点。「フットボール・マネーリーグ」での内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

16位マルセイユ・161億円 [14位/154億円] チケット収入21億円、放映権料84億円、スポンサー料56億円

17位リヨン・156億円 [17位/136億円] チケット収入21億円、放映権料85億円、スポンサー料50億円

収入の内訳は、両チームとも昨シーズンと比較するとチケット収入はリヨンに関しては少し上がりましたがマルセイユとほぼ同じ金額となり、収入の大半となる放映権料も大きな変動は見られず、スポンサー収入も同じような傾向となっています。結果、リヨンは前回と同じ順位となり、逆にマルセイユは順位を2つ下げました。

2011-12シーズンのリーグアンは、これまでと同じく欧州4大リーグから溝を空けられていますが、来年の『フットボール・マネーリーグ2014』ではチャンピオンズリーグ・ベスト8に進出し、19シーズン振りのリーグ制覇を果たした『パリ・サンジェルマン』がランキング入りすることが予想され、何位にランクされるのかが注目されます。

次回は新たに1クラブが加わり、最多の7クラブがランクインしたイングランド・プレミアリーグを取り上げます。

 

「フットボール・マネーリーグ」2012(2010-11シーズン)の検証シリーズ1回目はランクした20クラブのうち2クラブがランクインしたフランス・リーグアンです。

 http://www.deloitte.com/assets/Dcom-UnitedKingdom/Local%20Assets/Documents/Industries/Sports%20Business%20Group/uk-sbg-dfml-2012-final.pdf

※[]内は前年度の順位、収入、 レートは2月時点。「フットボール・マネーリーグ」での内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

14位マルセイユ・154億円 [15位/144億円] チケット収入26億円、放映権料80億円、スポンサー料52億円

17位リヨン・136億円 [14位/149.3億円] チケット収入17億円、放映権料71億円、スポンサー料48億円

両チームともチケット収入が少なく、収入の多くを占めるのが放映権料です。これはリーグアンがJリーグのようにテレビ放映権が分配式ではなくクラブ自体に収入が入るからでしょう。特にこの2クラブは国内リーグだけでなくチャンピオンズリーグ出場による放映権料が入ったことによるものです。当然下位のクラブにはテレビ放映契約などはほとんどなく、上位と下位とで収入格差が生まれます。

リーグアンではチケット収入よりも放映権料が大きな収入源となり、特にチャンピオンズリーグ出場もしくはヨーロッパリーグ出場で得られる放映権料が重要なのでしょう。

次回は最多6クラブがランクインしたイングランド・プレミアリーグを取り上げます。

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