フットボール・マネーリーグ2014(2012-13シーズン)の検証5回目は20クラブのうち3クラブがランクインしたスペイン・リーガエスパニョーラです。
■1、2位を独占する「ビッグ2」
※[]内は前年の順位および収入額、 レートは2014年・2月時点の1€=約140円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。
1位レアル・マドリー 725億円 [1位/609億円] チケット収入166億円、放映権料263億円、スポンサー料296億円
2位FCバルセロナ 675億円 [2位/573億円] チケット収入164億円、放映権料263億円、スポンサー料248億円
20位アトレティコ・マドリー 168億円 [ランク外/参考・129億円] チケット収入39億円、放映権料73億円、スポンサー料56億
■不動の順位に変化が起こる?
今回も、ランキングで1、2位となったレアル・マドリーとFCバルセロナは3部門全てにおいても収入増となり、フットボールマネーリーグの順位においても不動のようにも思えますが、今回のフットボール・マネーリーグ2014で、これまで3位だったマンチェスター・ユナイテッドを抜いて3位にランクアップしたバイエルン・ミュンヘンとバルセロナとの総収入額との差が72億円余りの僅差となり、2013-14シーズンを無冠で終えたバルセロナと2冠を達成したバイエルン・ミュンヘンと、フットボールマネーリーグ2015での順位に変動が起きるかもしれません。
■新たなランキング常連 アトレティコ・マドリー
そして今回20位にランクインしたアトレティコ・マドリーは、2012-13シーズンをリーグ戦3位となったことでチャンピオンズリーグ出場権を獲得したことや国内カップ戦を優勝したことによって3部門とも着実な収入増になったと見られます。
2013年に総額6000万ユーロ(約84億円)でラダメル・ファルカオをASモナコに売却し、2013-14シーズンをリーグ優勝およびチャンピオンズリーグ準優勝と好成績を残したことで、700億円近くの負債による不安はあるものフットボールマネーリーグ2015ではさらなるランクアップが予想されるでしょう。
■『フットボール・マネーリーグ2015』の展望
これで「フットボール・マネーリーグ」の2014年版の検証を終えますが、来年の『フットボール・マネーリーグ2015』は、今年の『フットボール・マネーリーグ2014』発表の途中で修正があったことでも、今回のランキングも修正される可能性もあることを踏まえて、先ほども触れたように上位でも大きな変動も起きるかもしれません。