スペイン・ラリーガ | サッカービジネス レポートファイルのブログ記事

フットボール・マネーリーグ2017(2015-16シーズン)のの検証5回目は20クラブの中3クラブがランク入りしたスペイン・ラリーガです。

 

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■11年連続トップが途絶えたレアル・マドリー

※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2017年・1月時点の平均1€=約122円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

 

2位FCバルセロナ 757億円 [2位/729億円] チケット収入149億円、放映権料247億円、スポンサー料361億円

3位レアル・マドリー 756億円 [1位/750億円] チケット収入158億円、放映権料277億円、スポンサー料321億円

13位アトレティコ・マドリー 278億円 [15位/243億円] チケット収入44億円、放映権料170億円、スポンサー料64億

 

■「トップ陥落の要因」と「トップ奪還のカギ」

『フットボールマネーリーグ2017』での最大の出来事となったのが11年連続トップを維持し続けてきたレアル・マドリーが3位にランクダウンしたことに付きます。レアル・マドリーはトップをマンチェスターユナイテッドに奪われただけではなく、僅差とはいえFCバルセロナにも抜かれる結果となりました。3部門別の収入を見ると前回よりもチケット収入が12億円減収となったことが“トップ陥落”に繋がったと言えます。

しかしながら2015-16シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したことでの収入増が見込まれることでも次回の『フットボールマネーリーグ2018』で再びトップ奪還となるか?に注目されます。

 

また結果的に前回と同じ2位となったFCバルセロナは3部門別の収入を見ると前回よりも50億円近くの増収となったスポンサー料によって「2位維持」に繋がったといえます。

 

■脅かす存在とは程遠い収入面

前回より2ランクアップの13位となったアトレティコ・マドリーですが、前回の検証で予想した通りにチャンピオンズリーグ決勝進出したことで3部門別の収入では前回よりも60億円近くの大幅増収となった放映権料による影響が大きかったようです。

しかしながら2016-17シーズンは目立った成績を残せなかったことでもランキングも変動する可能性があり、収入面ではビッグ2を脅かす存在になることは厳しいでしょう。

 

■『フットボール・マネーリーグ2018』の注目点は?

これにて「フットボール・マネーリーグ」の2017年版の検証を終えます。そして来年の『フットボール・マネーリーグ2018』は、先述したようにレアルマドリーが再びトップを奪還するのか?トップとなったマンチェスターユナイテッドがトップを守れるのか?に注目です。

 

 

フットボール・マネーリーグ2016(2014-15シーズン)の検証5回目は20クラブの中3クラブがランク入りしたスペイン・リーガエスパニョーラです。

 

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■再びワンツーフィニッシュに返り咲きのビッグ2

※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2016年・1月時点の平均1€=約130円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

 

1位レアル・マドリー 750億円 [1位/741億円] チケット収入170億円、放映権料259億円、スポンサー料321億円

2位FCバルセロナ 729億円 [4位/654億円] チケット収入153億円、放映権料259億円、スポンサー料317億円

15位アトレティコ・マドリー 243億円 [15位/229億円] チケット収入49億円、放映権料112億円、スポンサー料82億

 

■予想された「トップの座」と「CL制覇によるランクアップ」

11年連続トップとなったレアル・マドリー。3部門の収入を見ると放映権料は減収になったもの他の2部門ともに増収になったことでトップの座を維持し、2014-15シーズンは無冠で終えたシーズンでしたが前回の『フットボールマネーリーグ2015』ではトップの座は安泰であるとしたとおりの結果となりました。

そして前回の4位から2位にランクアップしたFCバルセロナは『フットボールマネーリーグ2015』で2014-15シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したことで再びランクアップが濃厚としたように再び2位に返り咲きました。

 

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3部門の収入ではチケット収入が前回より若干減収しましたが、それを補うことになった前回より67億円の増収のスポンサー料とともに微増となった放映権料によって再び2位ランクアップの要因になったといえます。

 

■収入増を狙うカギはビッグ2を脅かす存在になること

前回と同じ15位となったアトレティコ・マドリーに関しては、変動が無かった順位通り2014-15シーズンはシーズン開幕を告げるスーペル・コパではダービーのライバルであるレアル・マドリーを破り29年ぶりとなる2度目の優勝を果たしましたが、それ以外では前シーズンほどのインパクトは残せなかったシーズンとなりました

収入3部門の内訳では前回ランクアップの要因となった放映権料が減収となったもの前シーズンにチャンピオンズリーグ準優勝を成し遂げたことでスポンサー料が30億円ほど増収したことによって順位に影響を及ぼさなかったといえます

2015-16シーズンでは再びマドリーダービーとなったチャンピオンズリーグ決勝進出したことで収入増が予想されランキングも上がる可能性もあります。そして更なる収入増に繋げていくには常にビッグ2を脅かす存在になり続けていくことがポイントになるでしょう。

 

■『フットボール・マネーリーグ2017』の注目点は?

これにて「フットボール・マネーリーグ」の2016年版の検証を終えます。そして来年の『フットボール・マネーリーグ2017』では、2015-16シーズンのプレミアリーグで快進撃を続け初優勝を成し遂げたレスター・シティのランクインが確実視されることで何位にランクインするのかが注目されます。

 

 

フットボール・マネーリーグ2015(2013-14シーズン)の検証5回目は20クラブのうち3クラブがランクインしたスペイン・リーガエスパニョーラです。

 

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■5ランクアップしたアトレティコ・マドリー

※[]内は前年の順位および収入額、 レートは2015年・2月時点の1€=約135円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

1位レアル・マドリー 741億円 [1位/725億円] チケット収入154億円、放映権料275億円、スポンサー料312億円

4位FCバルセロナ 654億円 [2位/675億円] チケット収入159億円、放映権料245億円、スポンサー料250億円

15位アトレティコ・マドリー 229億円 [20位/168億円] チケット収入44億円、放映権料130億円、スポンサー料55億

 

■10年連続トップと無冠の影響によるランクダウン

今回の『フットボール・マネーリーグ2015』を含めて10年連続でトップになったのはレアル・マドリーでした。レアル・マドリーは3部門共に収入増となり2013-14シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したことも好影響を与えたと思われます。

2014-15シーズンは無冠で終えましたが、その影響も無いほど安定した収入を得られていくことでトップの座は安泰でしょう。

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そして、前回のフットボールマネーリーグ2014・リーガエスパニョーラで2013-14シーズンを無冠で終えたバルセロナと2冠を達成したバイエルン・ミュンヘンとの総収入差額が72億円余りの僅差だったことによって『フットボールマネーリーグ2015』では順位に変動が起きるかもしれませんと触れましたが、実際にバルセロナは前回の2位からマンチェスター・ユナイテッドとバイエルン・ミュンヘンに抜かれて4位という順位になりました。

しかし2014-15シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したことによって次回は再びランクアップする可能性が濃厚です。

 

■予想されたランクアップ

前回20位のアトレティコ・マドリーについてもフットボールマネーリーグ2014・リーガエスパニョーラ2013-14シーズンをリーグ優勝およびチャンピオンズリーグ準優勝と好成績を残したことでフットボールマネーリーグ2015ではさらなるランクアップが予想されると記しましたが今回15位に躍進しました

収入3部門の内訳を前回と比較すると、好成績の影響によって放映権料が大幅増になったことがランクアップの要因でした。

 

■『フットボール・マネーリーグ2016』の展望

これで「フットボール・マネーリーグ」の2015年版の検証を終えます。来年の『フットボール・マネーリーグ2016』では、今回の『フットボール・マネーリーグ2015』にランクインしたニューカッスル・ユナイテッドやエバートンのような「ノーマーク」とされるクラブのランクインがあるかもしれません。

 

 

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