フットボール・マネーリーグ2017(2015-16シーズン)の検証3回目は20クラブの中3クラブがランク入りしたドイツ・ブンデスリーガです。
■収入面で一歩抜き出るバイエルン・ミュンヘン
※[]内は前年の順位および当時の金額。 レートは2017年・1月時点の平均1€=約122円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。
4位バイエルン・ミュンヘン 722億円 [5位/616億円] チケット収入124億円、放映権料180億円、スポンサー料418億円
11位ボルシア・ドルトムンド(GER) 346億円 [11位/364億円] チケット収入75億円、放映権料100億円、スポンサー料171億円
14位シャルケ04(GER) 273億円 [13位/286億円] チケット収入62億円、放映権料91億円、スポンサー料120億円
■リーグ戦の成績を反映
前回のランキングで大きく減収となったバイエルン・ミュンヘンでしたが今回は3部門ともに「増収」となり、特に前回ランクダウンの要因となったスポンサー料が50億円増となったことがランクアップに繋がったと言えるでしょう。
それに対してボルシア・ドルトムンドはランキングは前年と同順位とはいえ3部門ともに「減収」とバイエルン・ミュンヘンとは対照的な結果となりました。前回は1ランクアップしたシャルケも今回は減収が目立ったことによってランキングも再び1ランクダウンとなりました。
今回のランキングとして大きな特徴といえるのはバイエルン・ミュンヘンの大幅増収が際立ったといえます。その一方で今回も“代わり映えが無かった”ドルトムンドとシャルケと収入面でもバイエルン・ミュンヘンに独走を許すリーグ戦を表わしていると言えます。
■ブンデスリーガの新たなる勢力
前回で予想したように今回のランキングに関しては大きな変化は見られませんでした。次回の『フットボールマネーリーグ2018』となる2016-17シーズンもバイエルン・ミュンヘンの独走状態が確実であることやランキングの常連となっているドルトムンドとシャルケに関しても変化がみられないと予想します。
あえて言うのであれば、次回の『フットボールマネーリーグ2018』にトップ20以内にランクインするかは未知数ではあるもの2016-17シーズンのブンデスリーガで昇格1年目として2位となった『RBライプツィヒ』の収入面動向でしょう。
規則抵触の回避のためチーム名にある「RB」をRasenBallsport(直訳すると「芝生球技」)をクラブ名としていますが、オーストリアの飲料メーカー『レッドブル』が表向きはスポンサーとして一部保有権を持つ形を取ってはいますが事実上は『レッドブル』が運営するクラブであることでも今後も注目するべきクラブだと言えます。
次回はイタリア・セリエAです。