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アメリカのニュース専門番組『CNN』のweb版に「マンUのスポンサー戦略、地域提携が成功の鍵」と題した昨シーズンの低迷から巻き返しを狙いながらも今シーズンも苦戦を強いられているマンチェスター・ユナイテッドのスポンサー戦略が取り上げられました。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/35053199.html

 

■多様な内容の地域スポンサー契約

マンチェスター・ユナイテッドが世界各国や地域ごとに限定して締結する『地域スポンサー契約』によって2013-14シーズンには38の地域スポンサー契約を結び4,260万ドル(約47億円)の収入を得ることに成功し、スポーツ市場調査会社『レピュコム』によると2013-14シーズンでのマンチェスター・ユナイテッドの地域スポンサー関連収入は2位のFCバルセロナの4.5倍以上だったとしています。

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地域スポンサー契約はマンチェスター・ユナイテッドに限ったことでは無く、FCバルセロナやレアル・マドリーをはじめプレミアリーグでは同じマンチェスターのライバルであるシティやチェルシー・アーセナル・リヴァプール、セリエAではACミラン・ユヴェントス・インテルなどの名門クラブも行っています。

そうした中でもマンチェスター・ユナイテッドは、チリワインの『カッシェロ・デル・ディアブロ』を公式ワインに指定しているほか『東芝メディカルシステムズ』の医療機器関連の公式パートナー、さらに『日清食品グループ』とは麺の公式パートナーなど様々な内容の契約を結んでいるのです。

 

■マンチェスター・ユナイテッドに投資するヘッジファンド

こうした多岐に及ぶ地域スポンサーを獲得している背景には、クラブ運営の為であると同時にマンチェスター・ユナイテッドに投資する株主の為でもあることです。

以前、アメリカの経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』に27年間に渡ってマンチェスター・ユナイテッドを指揮したアレックス・ファーガソンから監督を引き継いでデービッド・モイーズ体制となった2013-14シーズンでの低迷によりマンチェスター・ユナイテッドの株価が下落したことでクラブに投資する『ヘッジファンドマネジャー』によるクラブの見方を取り上げました。

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それによると暗い見方をするファンドはマンチェスター・ユナイテッド株をショート(株式投資におけるショートポジションの略で売り持ちのポジションのこと)にして動向を伺い、明るい見方をするファンドは最有力支援ファンドのひとつである『ランズダウン・パートナーズ』をはじめ、香港の『タイボーン・キャピタル・マネジメント』そして投資家として知られるジョージ・ソロス氏率いる『ソロス・ファンド・マネジメントLLC』などはマンチェスター・ユナイテッド株を購入しているのです。

実際に株価は、モイーズ監督の解任が発表された4月22日にピークに達し7月には19.97ドルの高値をつけましたが、8月8日の73%から2014-15シーズンのプレミアリーグが開幕してから前シーズンと同様の低調なパフォーマンスが見られるようになった27日には33%も大きく下落しました。

 

結局はマンチェスター・ユナイテッドが勝利を求められる名門クラブである以上、株価を伸ばすためには地域スポンサー獲得と共にチームの成績がクラブに投資するヘッジファンドの為になるのでしょう。

 

 

フットボール・マネーリーグ2014(2012-13シーズン)の検証2回目は20クラブのうち最多6クラブがランクインしたイングランド・プレミアリーグです。

 

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■6クラブともに収入増のプレミアリーグ

※[]内は前年の順位および収入額、 レートは2014年・2月時点の1€=約140円で換算。内訳はチケット収入・テレビ放映権料・スポンサー料(広告など)の3部門。

4位マンチェスター・ユナイテッド 593億円 [3位/470億円] チケット収入178億円、放映権料166億円、スポンサー料249億円

6位マンチェスター・シティ 442億円 [7位/339億円] チケット収入65億円、放映権料144億円、スポンサー料233億円

7位チェルシー 424億円 [5位/383億円] チケット収入115億円、放映権料172億円、スポンサー料137億円

8位アーセナル 398億円 [6位/344億円] チケット収入151億円、放映権料144億円、スポンサー料103億円

12位リヴァプール 336億円 [9位/277億円] チケット収入72億円、放映権料104億円、スポンサー料160億円

14位トッテナム・ホットスパー 240億円 [13位/211億円] チケット収入66億円、放映権料101億円、スポンサー料73億円

 

■節目のシーズンとなったマンチェスター・ユナイテッド

前回3位から4位に転落となったマンチェスター・ユナイテッドですが、それでも3部門とも増収となり、特にブランド力の高さで前回よりもさらに増収となったスポンサー料は契約を締結したスポンサーが増えたことを証明しています。

そしてチーム自体もリーグ優勝と27年間監督を務めたアレックス・ファーガソン監督が退任となる節目のシーズンとなりましたが、2013-14シーズンではリーグ優勝やチャンピオンズリーグ出場権喪失などにより来年の『フットボールマネーリーグ2015』では、その影響がどう出るのか?がポイントになりそうです。

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そして、リーグ2位となったマンチェスター・シティも2011年に10年間の「ユニホーム胸スポンサー」と「スタジアム命名権」を結んだ『エティハド航空』との契約などによりスポンサー料を筆頭に3部門ともに増収。

その他にランクインしたチェルシー、アーセナル、リヴァプール、トッテナム・ホットスパーなどは前回よりもランキングの順位は落としたもの、それでも3部門とも増収となりました。

 

■プレミアリーグ収入増のカギとなる『テレビ放映権料』

今回もランクイン最多数を記録したプレミアリーグ勢ですが、こうした収入増の重要なカギとなっているのが『テレビ放映権料』です。

W杯やチャンピオンズリーグと同様にプレミアリーグも高騰する『テレビ放映権料』の恩恵を受けており、それが各クラブの配当金に反映され、そしてテレビ放映によってチケットやグッズの収入増となっていき、さらにスポンサー収入増へと繋がっていきます。

 

次回は4クラブがランクインしたドイツ・ブンデスリーガです。

 

 

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