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イギリスのメディアによると2015年4月3日時点でプレミアリーグ制覇に向けて首位を走るチェルシーに関し、指揮官のジョゼ・モウリーニョが「5月下旬ころに日本へのツアーを行うかもしれない」と明かしたことを報じました。

正式な発表ではないことから不明瞭な点もあるなか、もし実現することになれば2月にチェルシーから発表されたスポンサーの影響によるものでしょう。

 

■プレミアリーグ2位となるユニフォーム・スポンサー契約

2月26日(現地時間)に日本のタイヤメーカー『横浜ゴム』と公式ユニフォーム・スポンサー契約を締結したとチェルシーが発表しました。

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契約期間は2015-16シーズンからの5年間でトップチームからユースに至るまで全てのシャツに横浜ゴムのロゴが使われます。

公式には明らかにされていませんが、契約金の額は年間4,000万ポンド(約71億2,000万円)であるとされ、ユニフォーム・スポンサーとしてはマンチェスター・ユナイテッド(シボレー)の5,300万ポンド(約94億3,400万円)に次いでプレミアリーグで2位の契約金額だとされます。

 

■グローバル事業展開を後押しする包括的な契約

チェルシーと横浜ゴムとのユニフォーム・スポンサー契約については、これまで2005年から2015年までユニフォーム・スポンサーを務めてきた『サムスン』が撤退したことと併せて現地でも大きく報じられました。

そして、新たにユニフォーム・スポンサーとなった横浜ゴムもユニフォーム以外にホームスタジアム『スタンフォード・ブリッジ』への広告掲載やタイヤ関連の各種宣伝・販売促進物にチェルシーのロゴや選手・監督の使用などが可能となる包括的な契約です。

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http://www.yrc.co.jp/release/?id=2403&lang=ja

 

横浜ゴムは、2014年12月期決算を営業利益・純利益ともに3年連続で過去最高を更新しており、なかでも海外での売り上げが伸びていることからも欧州をはじめ北米、アジアなどグローバルな事業展開を目指していることが契約に踏み切った理由だとされます。

 

■日本でのプロモーションに必要となる来日ツアー

そして冒頭のチェルシーによる来日ツアーの実現ですが可能性は全くないとは言い切れません。

これまでチェルシーは2012年9月に公式HPの日本語版開設、2013年3月にサッカースクール開校と日本でのマーケティング活動を実施してきましたが、それ以降は目立ったプロモーションを行っていません。

そのような状況のなかユニフォーム・スポンサーとなった横浜ゴムが、チェルシーを前面に押し出したプロモーションの一環として来日ツアーが実現する可能性があると思われます。

チェルシーも公式HPの日本語版開設から日本で主だったプロモーション活動を行っていなかったことでも3年越しとなる「ジャパン・プロモーション」を実現させたいところでしょう。

 

 

プレミアリーグのマンチェスター・シティが2014年12月に新トレーニング施設『シティ・フットボール・アカデミー』(以下・CFA)を開設しました。

 

http://マンチェスターシティ.jp/News/Club-news/2014/December/City-Football-Academy-opens-announcement

 

■国と地元行政も期待するコミュニティ活性化

このCFAは、かつて化学工場だったとされる80エーカー(約32万平方メートル)の広大な土地に2億ポンド(約354憶円)をかけて建設されました。

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オープニングイベントに出席したイギリスのジョージ・オズボーン財務大臣は「私は若者の為にスポーツ施設の改善が必要だという信念を持っている。なので今日はシティ・フットボール・アカデミーのグランドオープンに携わる事ができて、とても喜んでいる」と述べ、そして「アブダビ・ユナイテッド・グループとマンチェスター市議会のパートナーシップは公共と民間パートナーシップの旗印であり、イングランドの北の地域での大きな投資であり、ビジネスに投資することで地元のコミュニティが活性化するとても大きなベンチマークである」とCFAが地域コミュニティの活性化へ繋がる期待を寄せます。

 

■16.5面のピッチをはじめとする魅力ある設備

CFAが有する施設には、選手がミーティングで使用する56の座席数を備えたTVホール、キングサイズのベッドとバスルームを備えた宿泊設備、アカデミーと女子チームが使用する7,000人収容のスタジアム、チームカラーである「水色」を施した人口芝ピッチなど各施設とも魅力的ですが、特に施設の規模を象徴する16.5面を有するピッチは名立たるトップクラブの施設を上回るピッチ数です。

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また、CFA内でトップチームが利用する施設には低酸素室、負傷者のためのハイドロセラピー・エリア、 選手の動きをモニターする水中カメラのついた水中ランニングマシンを完備し、他にもラウンジ、食堂、選手やコーチがトレーニングの様子を振り返ることが可能なTVルームも。

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さらに選手に対する税金・メンタルヘルス・飲酒・ドラッグ・ソーシャルメディアなどの問題についてアドバイスを行う部門も設置されているとされます。

 

■トレーニング複合施設からトレーニング複合商業施設への可能性

もうひとつの特徴としてCFAはホーム『エティハド・スタジアム』と橋でつながっていることでしょう。スタジアムとのアクセスが容易になることで試合時などにはスタジアムを訪れる観客やサポーターにCFAの魅力を伝えることにもなるのです。

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CFA建設計画の決定以降にシティ幹部らは、施設の一部を地元のコミュニティへの使用が可能なアイディアを得るために世界中の施設を巡ったされます。

現状でCFAはトレーニング・コンプレックス(トレーニング複合施設)としての運営方針となっているようですが、地元市民のコミュニティ使用が可能なCFAの規模およびエティハド・スタジアムとの好アクセスを活かすのであれば、将来的に飲食・物販・サービスなど「商業施設」の要素も有する『複合商業施設』になる可能性もあるでしょう。

複合商業施設化が実現すれば「シティ・ブランド」を有するテーマパークになるはずです。

 

 

アメリカのニュース専門番組『CNN』のweb版に「マンUのスポンサー戦略、地域提携が成功の鍵」と題した昨シーズンの低迷から巻き返しを狙いながらも今シーズンも苦戦を強いられているマンチェスター・ユナイテッドのスポンサー戦略が取り上げられました。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/35053199.html

 

■多様な内容の地域スポンサー契約

マンチェスター・ユナイテッドが世界各国や地域ごとに限定して締結する『地域スポンサー契約』によって2013-14シーズンには38の地域スポンサー契約を結び4,260万ドル(約47億円)の収入を得ることに成功し、スポーツ市場調査会社『レピュコム』によると2013-14シーズンでのマンチェスター・ユナイテッドの地域スポンサー関連収入は2位のFCバルセロナの4.5倍以上だったとしています。

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地域スポンサー契約はマンチェスター・ユナイテッドに限ったことでは無く、FCバルセロナやレアル・マドリーをはじめプレミアリーグでは同じマンチェスターのライバルであるシティやチェルシー・アーセナル・リヴァプール、セリエAではACミラン・ユヴェントス・インテルなどの名門クラブも行っています。

そうした中でもマンチェスター・ユナイテッドは、チリワインの『カッシェロ・デル・ディアブロ』を公式ワインに指定しているほか『東芝メディカルシステムズ』の医療機器関連の公式パートナー、さらに『日清食品グループ』とは麺の公式パートナーなど様々な内容の契約を結んでいるのです。

 

■マンチェスター・ユナイテッドに投資するヘッジファンド

こうした多岐に及ぶ地域スポンサーを獲得している背景には、クラブ運営の為であると同時にマンチェスター・ユナイテッドに投資する株主の為でもあることです。

以前、アメリカの経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』に27年間に渡ってマンチェスター・ユナイテッドを指揮したアレックス・ファーガソンから監督を引き継いでデービッド・モイーズ体制となった2013-14シーズンでの低迷によりマンチェスター・ユナイテッドの株価が下落したことでクラブに投資する『ヘッジファンドマネジャー』によるクラブの見方を取り上げました。

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それによると暗い見方をするファンドはマンチェスター・ユナイテッド株をショート(株式投資におけるショートポジションの略で売り持ちのポジションのこと)にして動向を伺い、明るい見方をするファンドは最有力支援ファンドのひとつである『ランズダウン・パートナーズ』をはじめ、香港の『タイボーン・キャピタル・マネジメント』そして投資家として知られるジョージ・ソロス氏率いる『ソロス・ファンド・マネジメントLLC』などはマンチェスター・ユナイテッド株を購入しているのです。

実際に株価は、モイーズ監督の解任が発表された4月22日にピークに達し7月には19.97ドルの高値をつけましたが、8月8日の73%から2014-15シーズンのプレミアリーグが開幕してから前シーズンと同様の低調なパフォーマンスが見られるようになった27日には33%も大きく下落しました。

 

結局はマンチェスター・ユナイテッドが勝利を求められる名門クラブである以上、株価を伸ばすためには地域スポンサー獲得と共にチームの成績がクラブに投資するヘッジファンドの為になるのでしょう。

 

 

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